エアロネクスト、「空飛ぶロボット」社会実装加速のため、中国深圳市に南方科技大学と共同で研究開発ラボを設立

調印式にて。写真向かって左より、南方科技大学ロボティクス研究院院長 融亦鳴氏、エアロネクスト代表取締役CEO田路圭輔氏

株式会社エアロネクストは、産業用ドローン「空飛ぶロボット(Flying Robots)」の社会実装を加速させるため、研究開発拠点を中国深圳市に置き、産学連携を積極的に推進。南方科技大学(深圳市)と共同で研究開発ラボ “SUSTECH(SIR)-AERONEXT Flying Robots Technology Shenzhen Lab”を設立する。

南方科技大学の最新のロボティクス研究を行うロボティクス研究院(SIR:SUSTECH Institute of Robotics)と連携し、教授陣、生徒と共に、広大で恵まれたキャンパスや関連施設、大学間ネットワークを活用し、先行する中国ドローン産業の潜在ユースケースを発掘し、数多くの実証実験を実施していくという。

具体的に次世代ドローンの基盤となる要素技術の研究開発、 安全基準を満たすための実証実験のデータ獲得、 「空飛ぶロボット」の具体的な用途開発、 将来のドローン産業を担う優秀なエンジニアの獲得や育成を目的として、5年間の間、共同で研究開発を推進するという。

SUSTECH(SIR)-AERONEXT Flying Robots Technology Shenzhen Labのプレート 「空飛ぶロボット」社会実装のためになぜエアロネクストは、中国南方科技大学と共同で研究開発ラボを設立したのだろうか?

エアロネクスト代表取締役CEO田路氏は以下のように見解している。

この度の共同ラボの設立によって、 我々が描く次世代ドローンのコンセプト「空飛ぶロボット」の実現が大きく加速し、 様々な産業セクターの自動化省力化を大きく前進させることができると確信しています。

実際に日本においては、社会実装やそのための基盤固めにはまだ時間がかかるというのが一般的な見解だろう。一方で、深圳市には、 数百のドローン企業が存在し、UAVの研究開発での豊富な経験と実績、また優秀で豊富な研究開発者、エンジニア人材、実証実験のための飛行環境が充実している。

それが、答えであり、次世代ドローン研究開発の拠点を深圳市に置くことに至った背景だという。

南方科技大学は、 深圳市に国家高等教育総合改革試験高として設立され、研究型大イノベーション型人材の育成を強化している大学で、学内には機械、コンピューター、材料科学および航空宇宙等17の学院、さらにロボット、人工知能、先進製造、および大規模コンピューティング等26の研究センターを有している。

その中でロボティクス研究院は、産業ロボット技術、バイオメカニカルロボット、医療リハビリロボット、コントロール及び無人システムの4つの研究所とロボット教育実験室を持ち、ドローンに関しては、フライトコントローラー開発、非GPS環境下での自律制御、ドローンに搭載可能な各種センサー開発等多岐に渡る研究が行われている。

南方科技大学秘書長 陳思奇氏 この共同ラボ設立にあたって、 調印式で挨拶に立った南方科技大学秘書長 陳思奇氏は以下のようにコメントした。

産学連携することにより、双方の強みを生かしながら、次世代ドローンやフライトコントロールシステムの研究開発を行い、新技術を開発し、ドローン業界の発展を促進することを期待しております。

さらに、 南山区科学技術創新局局長 劉石明氏も以下のように述べている。

SUSTECH(SIR)-AERONEXT Flying Robots Technology Shenzhen Labは必ず中日間産学連携の成功例になり、中日間のハイテク連携と人材交流を促進することができると確信しております。

南山区科学技術創新局局長 劉石明氏

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