初全国Vに歓喜 小中学生ダンスチーム「OOPS!!」

市長(中央)に金賞受賞を報告した(左から)水谷さん、中井川歩実さん、晴菜さん、指導者の小倉さん=伊勢原市役所

 伊勢原や秦野市内などに住む小中学生が所属するダンスチーム「OOPS(ウップス)!!」が、10月に都内で開かれたダンスコンクールの全国大会で、初の金賞を受賞した。一人一人が地道な練習を積み重ね、本番では息もぴったりなパフォーマンスを披露。6回目の出場で、初めて上位6チームの仲間入りを果たした。18日に伊勢原市役所に報告に訪れたメンバーは「言葉にならないくらい、うれしい」などと喜びを語った。

 ウップスは、秦野市内のダンスサークル「MK☆ダンス」と、東京都町田市内の「ダンススタジオウップス」がそれぞれ主宰する教室に通う小中学生の合同チーム。

 全国大会では、選抜された15人が「中学生・オープン参加の部」に出場。Jポップに合わせて激しく踊るロックダンスで観客を魅了し、全14チームの中から、金賞の上位6チームに選ばれた。

 副リーダーで伊勢原市立山王中学校2年の中井川晴菜さん(14)、妹で市立比々多小学校5年の歩実さん(11)、市立山王中2年の水谷環那さん(13)、チームを指導する小倉誠さん(49)の4人が18日、市役所を訪れ、高山松太郎市長に金賞受賞を報告した。

 プロのダンサーを夢見る中井川さんは、動きを合わせるために一人一人が同じ動作を毎日300回以上練習したことや、歩実さんが鏡に「めげるな」とメンバーに向けた言葉を記したことなどを紹介。「金賞と発表された時は言葉にならないくらい、うれしかった」と喜びを語った。

 歩実さんと水谷さんも「金賞を取りたい気持ちが強く、みんなと練習して頑張った」「金賞と伝えられた時、友達と『夢だよね?』と頬をつねり合い、みんなで泣いた」などと当時を振り返った。小倉さんは「成長できるところはまだいっぱいある。満足せず、成長してほしい」と教え子たちを激励した。

 大会の様子をDVDで鑑賞した市長は「みんながこれだけ(動きが)そろっているということは相当の練習量」と舌を巻き、「いろんなことに挑戦、経験して、明るく、笑顔のすてきな大人に成長してほしい」とエールを贈った。

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