倍率0.2倍、募集停止へ 市立川崎高校定時制夜間部

川崎市教育委員会が入るビル

 川崎市教育委員会は20日、市立川崎高校定時制の夜間部について、2021年度から生徒の募集を停止する方針を示した。この数年の倍率は0.5倍を切り、定員割れが常態化していた。同日の市議会文教常任委員会で市立高校改革の第2次計画案を報告し、明らかにした。

 市教委によると、本年度の同校定時制夜間部(2学級)の定員は70人。これに対し、受験者は14人で倍率は0.2倍だった。一方、同校には市立高校5校で唯一の定時制昼間部があり、本年度の倍率は1.11倍だった。一定の需要があるとして、市教委は21年度から現行の2学級を4学級に増やす方針も示した。

 市立高津高校の定時制も大幅な定員割れが続いており、3学級から2学級に減らすことにした。

 また、市立川崎高校全日制の普通科について、付属中学校からの進学者と高校から入学した生徒間で学習到達度などで差が見られることから、21年度以降は高校からの入学者の募集を停止することなども盛り込まれた。

 市教委は25日から12月24日まで、同計画に対する市民意見を募集している。問い合わせは、市教委指導課電話044(200)3067。

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