うその説明で宝飾品販売、代表取締役ら8人逮捕 6年で12億円か

証拠品として押収された宝飾品=戸部署

 コンテストで受賞したなどと虚偽の説明をして宝飾品を販売したとして、神奈川県警生活経済課と戸部署は21日、特定商取引法違反(不実の告知)の疑いで、ジュエリー販売運営会社(横浜市西区)の代表取締役の男(46)=東京都目黒区=ら計8人を逮捕した。ネックレスや指輪などを仕入れ値の平均約11倍で売っていたとみられ、6年ほどで約12億円を売り上げたという。

 逮捕容疑は、共謀して2017年7月16日~18年7月14日ごろ、同社が運営する横浜市西区楠町の販売店で、同区の男性会社員(43)ら計6人に対し、「デザインした商品がコンテストで受賞した」「購入すれば(割引などの対象となる)VIPに選べる」などと事実と異なる説明をした、としている。同課は認否を明らかにしていない。

 同課によると、同社は購入契約に至った客にさらに別の商品を売りつける手口をマニュアル化。異性の従業員が客を店に呼び出し、「あなたとの絆をイメージして作った」などの誘い文句を告げて、購入を持ち掛けていた。

 顧客は、神奈川を含む24都道府県の約320人に上り、男性が多いという。同様の手口で8回に渡り、約1500万円分の商品を購入させられた客もいるという。

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