秋の味覚・御所柿の収穫始まる

 甘柿のルーツとされる奈良県伝統の秋の味覚・御所柿の収穫が、御所市内で始まっています。

 御所市原産の甘柿・御所柿は甘味が強く、なめらかな食感で「天然の羊羹」とも言われ、江戸時代には極上の柿として、幕府や宮中にも献上されていました。 その後、実が大きく、安定的に生産できる「富有柿」に取って代わられましたが、地元ゆかりの御所柿の生産を本格的に復活させようと、古木から枝を取って増やし、JAならけん葛城支店柿部会の15軒ほどの農家が、特産品にするべく栽培しています。

去年の出荷量は1トンという希少な御所柿。細い枝が多いため、柔らかく熟した実を傷つけないよう、丁寧に摘み取ります。

JAならけん葛城支店 柿部会・副部会長 楳田一郎さん

「今年は割に豊作になりました、ここにもたくさんなっています」

収穫された御所柿は選果場に運ばれたあと、大阪方面を中心に出荷されます。

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