漆を使った村おこしを進めている曽爾村で、漆の苗の植樹が行われました。
この「山と漆プロジェクト」は漆文化の発祥と言われる曽爾村で、漆を地域振興に役立てようと村をはじめ、漆工芸の専門家や研究機関などが協力して行っています。
村のシンボルである屏風岩の南側の村有林に150本の苗が植えられました。漆の木は、植樹してから漆の原料となる樹液が取れるようになるまで10年から15年かかるほか、草取りや、鹿などによる食害対策も必要で育てるのに苦労の多い植物です。
しかし、村などでは今後も年間200本のペースで村内に植樹を続け、工芸品の制作や、文化財の修復などに曽爾の漆を使ってもらう仕組みを作っていきたいとしています。
曽爾村 芝田秀数村長
「きょう、植えていただいたのは村有地ですが、村民の方々にご理解と関心を持っていただきながら、民有地にも植えていきたいと、そして毎年約200本ずつぐらい植栽して、1000本くらいは最低植えていきたいと思っています」