業者側ブロックも撤去 長崎・青山私道封鎖 住民側なお「不満」

二つのコンクリートブロックが撤去された私道=長崎市青山町

 長崎市青山町の住宅団地を通る私道が封鎖された問題で、不動産管理業者側は21日、私道上に残っていた二つのコンクリートブロックを撤去した。これで、私道上に設置されていたバリケードは全て撤去された。

 ブロック撤去の理由について業者側弁護士は「住民がブロックでけがをするといった二次的なトラブルを防ぐため」としている。

 私道の封鎖を巡っては住民ら7人が10月3日、長崎地裁に通行妨害禁止とバリケード撤去を求める仮処分を申請。同地裁は今月14日に住民7人の申請を認める決定を出しており、21日がバリケードの撤去期限だった。

 業者側は19日未明にバリケードの柵部分を撤去。業者側弁護士は当初、ブロックは私道封鎖の前から設置しているため仮処分の対象ではないとして撤去しない考えを示していた。

 住民の女性は「ブロックが撤去されても(7人以外の)住民が自由に通れないのは不満だ。撤去する前と何も状況は変わっていない」と話した。

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