「食品ロス」気軽に削減 イベントに物々交換ブース「ハマのおすそ分け」 横浜

日本大通り

 まだ食べられるのに廃棄される「食品ロス」削減に気軽に参加してもらう試みが、横浜市中区の日本大通りで23、24の両日に開かれるイベント「みなとまち 食のEARTH Fes」内で行われる。「ハマのおすそ分け」と題したブースを設置。食品の提供者がブースにある好きなものを持ち帰れる「物々交換」の仕組みを採り入れており、関係者は多くの参加を呼び掛けている。

 ブースの設置は、神奈川新聞社などでつくる「横浜メディアビジネス総合研究所」と、市資源循環局の協働事業で、食品ロス削減運動の一環。摘果ミカンを使ってドレッシングなどを製造・販売するアマンダリーナ合同会社(同市金沢区)や、食品ロス削減を目指す「フードバンクかながわ」などが協力している。

 受け付ける食品は、レトルト食品など未開封の市販食品(消費・賞味期限が5日以上で、常温保存が可能なもの)のほか、酒類や野菜、果物も対象。提供するものがなくても、持ち帰りだけでも可能という。アマンダリーナ代表の奥井奈都美さんは「物々交換を楽しんで」と話している。

 また、同市立西柴小学校(金沢区)の児童も今回の試みをサポート。奥井さんが出前授業をした縁で、子どもたちはブースを飾る絵を描き、呼び掛けに一役買っている=写真。

 イベント「みなとまち 食のEARTH Fes」は、一般社団法人の関内活性会が主催。国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」をテーマに、多くの飲食・物販ブースが並ぶほか、ステージでの催しもある。

 イベント開催時間は両日とも午前11時からで、23日が午後8時、24日が同6時まで。食品提供はイベント前でも受け付け可。問い合わせは、神奈川新聞社クロスメディア営業局電話045(227)0823=平日午前10時~午後6時。

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