「Wの悲劇」土屋太鳳が変貌していく姿に視聴者は翻弄される!?

「Wの悲劇」土屋太鳳が変貌していく姿に視聴者は翻弄される!?

NHK BSプレミアムでは、単発SPドラマとして11月23日にリバイバルドラマ「Wの悲劇」を放送します。原作は言わずと知れたミステリー小説の名手・夏樹静子さんの最高傑作で、今まで何度も映像化されてきました。そして今作は、原作では脇役の和辻摩子を主人公に描かれています。摩子役は、若手ながら多くの作品で活躍する実力派女優の土屋太鳳さん。ミステリー作品ということで、かれんなイメージの土屋さんがどんな表情を見せてくれるのかが楽しみです。

物語は、摩子の大伯父で製薬会社会長の和辻与兵衛(大和田伸也)の誕生パーティーに一族が集まるところから始まります。一同が楽しく過ごしているはずが、事態は一変。別室にいた摩子が血まみれになって現れます。なんと、与兵衛を殺してしまったと…。理由を聞き、一族は摩子を守るために隠蔽(いんぺい)工作を始めます。しかし、警察の捜査が進むうちに浮かび上がってくる疑問の数々。事件の真相は!? 驚がくの結末に圧倒されること間違いないです!

放送に先立って試写会と記者会見が行われ、土屋さん、摩子の母親・淑枝役の中山美穂さんが登壇しました。2人とも黒のロングワンピースでシックにまとめ、親子コーデのような装い。時折ほほ笑み合いながら、作品への思いや撮影中のエピソードなどを話してくれました。

主人公・摩子を演じる土屋さんは「時代を超えて実写化されてきた作品です。令和元年という記念すべき年にこの作品に携われて光栄です。大先輩方がたくさんいらっしゃる現場だったので最初はとても緊張しましたが、楽しく、刺激をいただきました。その刺激が映像に刻まれていると思いますので、ぜひ、秋の夜長に深く楽しんでいただければと思います」とアピール。

また、中山さんの印象については「美穂さんはすごくオーラがあって、現場にいるだけで摩子の気持ちが出てくるというか…。おこがましいですけど、美穂さんのために何かできないかな、いろんなお話できないかなとか…。その場にいてくださるということが大きかったです」と、中山さんの存在が役作りに大きな影響を与えていた様子。

一方の中山さんも「撮影は本当に楽しかったです。ほかの共演者の方も個性的な方が集まっていて、出演者全員でのシーンが多かったので楽しく、仲良くできました。撮影中は想像できなかった部分がありましたが、完成した作品を見たらとても上品で、質の良い作品になったと思います。これまでさまざまなリバイバルをしてきたかと思いますが、(今回は)新しい形で、私はとても好きだなと思いました」と、作品への愛を語ってくれました。

そして、土屋さんについては「演技がとても堂々としていて、母としてといいますか、とても誇らしい気持ちになりました。太鳳ちゃんは本当にかわいくて、かわいくて!」と親子役を演じたからこそ感じた感情を、笑顔で明かしていました。

報道陣からの「どのように役作りをしていったのか」というに質問に、土屋さんは「サスペンスが進むにつれて摩子の心も成長していく物語なので、丁寧にその部分を表現できたらいいなと考えながら臨みました。あと、自分との共通点はあまりないですけど、摩子は守りたいものと壊したいものが一致していて。そこは自分もそういうところがあるな…と思いながら演じていました」と回答。外見と内面をしっかり作り込んで摩子として“生きた”ことが映像にしっかりと現れていると、試写を見た筆者は感じました。

土屋さん、中山さんのほか、美村里江さん、岡本健一さん、吉田栄作さん、夏木マリさんなど、豪華出演陣が集結。皆さんの迫真の演技に注目です! リバイバルドラマ「Wの悲劇」を、ぜひご覧ください。

【番組情報】


リバイバルドラマ「Wの悲劇」
NHK BSプレミアム
11月23日 午後9:00~10:30

NHK担当 Y・T

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