【横浜FC】カズ「浮かれている選手いない」 俊輔「関わる全ての人のために」 勝ってJ1昇格を、24日リーグ最終節

最終節でのJ1昇格を目指し調整するFW三浦(中央)ら横浜FCイレブン=保土ケ谷公園サッカー場

 13季ぶりのJ1復帰を勝利で決める。J2横浜FCは22日、リーグ最終節の愛媛戦(24日・ニッパツ)に向けて調整した。3位大宮とは勝ち点2差で、勝てば無条件で自動昇格が決まる。下平隆宏監督は「舞台は整った。あとは結果を出すだけ」と自信をみなぎらせた。

 冷たい風雨に見舞われた保土ケ谷公園サッカー場。手袋をはめたイレブンの吐く息は白いが、練習は熱を帯びた。冒頭30分を終えると非公開に。現役最年長52歳の三浦はピッチに漂う緊張を感じ取り、「昇格、昇格と浮かれている選手は一人もいない」と前向きに捉えた。

 自動昇格の切符は残り1枚。ライバル大宮との一騎打ちは優位に立つ。愛媛戦で引き分け、大宮が金沢戦に勝って両チームの勝ち点が並んでも、得失点差で2点リードしている。

 ただ、三浦は「去年よりもっと(昇格が)近いところに来た。ここで逃すと『来年、再来年』とは言えない」と気を引き締める。昨季は2位大分と勝ち点76で並んだが、得失点差で6点下回り3位。続くJ1参入プレーオフでは2回戦で東京Vに敗れ、涙をのんだ。

 最終節は全試合が同時刻にキックオフ。状況に応じて大宮の戦況が随時、選手に伝えられるという。重圧がかかる一戦に、ベテラン中村は「長く在籍している人にとって悲願のはず。裏方やスタッフ、クラブに関わる全ての人のためにJ1に上がりたい」と勝利を誓った。

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