QO受諾のWソックス・アブレイユ 3年5000万ドルで契約延長

日本時間11月23日、ホワイトソックスはクオリファイング・オファーを受諾して残留が決まっていたホゼ・アブレイユと3年5000万ドルで契約を延長したことを発表した。ホワイトソックスとしては、ヤスマニ・グランダルの4年7300万ドルに続いて連日の契約発表となり、再建期から勝負モードへと転換しつつある「本気」の姿勢がうかがえる展開となっている。

アブレイユは「僕はとても幸せだよ」と語り、愛着のあるチームとの複数年契約を手に入れたことを喜んだ。クオリファイング・オファーを受諾したことにより、来季は年俸1780万ドルでプレイする予定だったが、今回の3年契約がそれに置き換わる形に。2014年に6年6800万ドルでホワイトソックスに加入して以降、球団史上3位の長打率.513、同6位の179本塁打、同9位の411長打、同13位の611打点、同15位の1821塁打をマークしているスラッガーは、少なくともあと3年、ホワイトソックス打線の中軸を担うことになった。

メジャー6年目となった今季、アブレイユは打率.284、33本塁打、出塁率.330、長打率.503をマークしたほか、自己最多の123打点を叩き出し、打点王のタイトルを獲得。その数字以上に、ヨアン・モンカダ、イロイ・ヒメネス、ルイス・ロベルト、ティム・アンダーソンといった若手選手のメンターとして重要な存在となっており、相思相愛の形で契約延長が決定したアブレイユには、来季以降もチームリーダー的存在としての活躍が期待される。

リック・ハーンGMも「ホゼの存在はとても大きい。攻撃面での働きだけでなく、クラブハウスに彼がもたらしてくれるものは、チームにとって本当に重要なんだ」とアブレイユの存在の大きさを語る。着実にチーム再建を進め、その終わりが見え始めているホワイトソックスだが、そのプロセスでアブレイユが果たした精神的支柱としての役割は、周囲が想像している以上に大きいようだ。

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