「海の未来」、考えて 鎌倉でマルシェイベント

クイズ付きのスタンプラリーで、海に広がるプラスチックごみの深刻さについて学ぶ子どもたち =鎌倉市小町

 食や音楽を楽しみながら鎌倉の海の未来を考えるマルシェイベントが23日、鎌倉婦人子供会館(鎌倉市小町)で始まった。親子連れなどでにぎわう中、地元演奏家らによるライブや、海洋プラスチックごみについて学ぶスタンプラリーなど、盛りだくさんの企画が展開されている。

 「Marche For the Ocean(マルシェ・フォー・オーシャン)」と銘打った初めての企画。発起人は文化と人、まちをつなげるイベントを開催する団体「プチトラン」代表の林彩さん。“ママ友”たちと仏・アルザスでクリスマスに開かれるマルシェに出かけた経験を語る中、「老若男女が楽しめる企画を鎌倉でもやりたい」と仕掛けた。

 仏のマルシェは来場者がマグカップを使うなど環境に優しいことから、「大切な鎌倉の海を守り、考えるためのきっかけに」と、環境をテーマにしたクイズ付きのスタンプラリーを用意。子どもたちが、海に多くのプラごみが流れていることなどを学んだ。

 地元飲食店による焼き菓子や刺しゅう雑貨の販売など、七つのブースも盛況で、林さんは「楽しみながら、少しでも海に思いをはせてもらえたら」と話している。

 24日まで。午前11時~午後3時半。入場料はエコバッグ付きで500円など。

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