街中にテント? 横浜の商店街で防災イベントを開催

天幕の下で防災ワークショップを行う参加者 =横浜市中区吉田町

 横浜市中区の商店街「吉田町本通り」にテントや天幕を設営し、防災訓練や地域交流を行うイベント「吉田まちなかキャンプ」が23日、開かれた。地域住民ら約40人が参加。天幕の下で防災ワークショップが開かれたほか、20人はそのままテントで一夜を明かし、避難生活を体験した。

 自然災害に対する都市部の脆弱(ぜいじゃく)さが浮き彫りになっていることを踏まえ、約120店が加盟する「吉田町名店街会」が「ソフト面での防災対応も地域にとって必要」(吉田和正理事長)と初めて企画した。

 参加者は約90メートルの通りにそれぞれ、テントなどを設営。天幕の下で防災ワークショップが開かれ、NPO法人「ハマのトウダイ」共同代表の岡部祥司さん(45)を講師に、地元の防災上の課題や啓発のためのアイデアを議論した。地元町内会長の今井大さん(74)も飛び入りで参加。同町に画廊が多い背景などを参加者に解説した。

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