メッツがパイレーツ・マーテイの獲得に興味 2021年まで保有可能

MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、メッツはスターリング・マーテイ(パイレーツ)の獲得に興味を示しているようだ。今オフ中にマーテイが放出されるかどうかは不透明だが、ヘイマンによると、カブス、レッズ、パドレスなど、中堅手の補強を必要としているその他のチームも、マーテイの獲得に動く可能性があるという。

今季のメッツは、中堅手全体で打率.229に終わり、これはメジャー30球団中25位の数字だった。一方、マーテイは打率.295をマークし、規定打席以上の中堅手ではケテル・マーテイ(ダイヤモンドバックス)に次いでメジャー2位にランクイン。マーテイは打撃のみならず、走塁や守備の面でもハイレベルな能力を兼ね備えており、獲得に成功すればメッツにとって大きな戦力アップとなることは間違いない。

今季のメッツでは、フアン・ラガレスがセンターのレギュラー的存在として起用されたものの、定評のある守備面はともかく、打撃面で大きく期待を裏切り、メッツは来季の契約オプションを破棄。そのため、来季の正中堅手が不在という状況に陥っている。ブランドン・ニモ、マイケル・コンフォートなど、センターを守れる選手はチーム内にもいるが、いずれもセンターより両翼に適性のある選手であり、純粋な中堅手の補強が検討されている。

パイレーツは今オフ、マーテイの来季の契約オプションを行使し、来季のマーテイの年俸は1150万ドルとなっている。2021年の契約は、年俸1250万ドルの球団オプションまたはバイアウト100万ドルとなっており、パイレーツは走攻守三拍子揃った中堅手を比較的安価で2021年まで保有できる。そのため、今オフ中にトレードで放出するかどうかは不透明だが、中堅手を欲するチームは多く、マーテイの価値が高まっていることも事実。高く売れるうちに放出したいとパイレーツが考えるのであれば、今オフ中に大型トレードが成立する可能性もあるだろう。

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