絹の伝統美、多彩に発信 横浜市内各地でフェスティバル

振り袖や訪問着などが登場した着物ファッションショー=横浜市開港記念会館

 横浜と縁の深い絹の魅力を発信する「横浜絹フェスティバル」が24日、横浜市内各所で開かれた。市開港記念会館(中区)では、着物ファッションショー「日本の美を愛(め)でる in横浜」が行われ、一般公募のモデルらが伝統の美しさをアピールした。

 フェスティバルは、絹と共に発展した横浜の歴史と今を多彩に伝えることを目的に、2016年から開かれている。

 ファッションショーは、今回の目玉イベント。華やかな振り袖や訪問着のほか、100年の歴史を持つ会場の雰囲気に合わせたレトロなデザインの着物など、50点が登場した。

 一般公募モデルとして、10代から40代までの12人も参加。緊張した面持ちでステージに上がり、集まった観客から大きな拍手を受けた。

 振り袖を着た会社員関山舞子さん(20)=相模原市南区=は「モデルをするのは初めて。海外にいて成人式に出られなかったので、いい記念になりました」と笑顔だった。

 また、地場産業である「横浜スカーフ」のアレンジショーや、横浜と絹の関係を浮世絵から読み解くトークイベントなども開かれた。

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