![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/573353366114223201/origin_1.jpg)
脚本家や映画監督として活躍する三谷幸喜さんが24日、諫早市内で講演し、同市出身の脚本家、故市川森一さんの作品との出合いや魅力を語った。
演題は「あくまでもミーハーな一(いち)ファンとして」。中学生のときに見たNHKのテレビドラマ「新・坊っちゃん」が「面白くて、俳優が生き生きと芝居をしている」と感じた三谷さんは、誰の脚本だろうと調べたことが、市川さんを知るきっかけとなったという。
「黄金の日日」「港町純情シネマ」「淋しいのはお前だけじゃない」…。三谷さんは作品名を次々と挙げ「市川さんはドラマにファンタジー要素のある世界観を持ち込んだ」と、魅力を紹介。自身も「そんな脚本を書きたいと、今までやってきた」。
三谷さんが脚本監督を務めた映画「ザ・マジックアワー」を、市川さんが鑑賞し「自分が書いたかのように錯覚した」と評した。それを知り「本当にうれしかった」と三谷さん。「一度だけ会う機会があったが、緊張で全く話せなかったのが悔しい」と振り返った。
講演会は市川さんの功績をたたえようと市が開催。市川さんの妻で女優、柴田美保子さんと三谷さんのトークショーもあり、軽妙なやりとりが観客を沸かせた。