FA右腕・ウィーラー ツインズの補強リストの最上位に

現時点で先発ローテーションがホゼ・ベリオスとジェイク・オドリッジの2枠しか埋まっていないツインズは、今オフの移籍市場で最低1人、可能ならば複数の先発投手を獲得することを目指している。そして、そのターゲットの1人がザック・ウィーラーであることはすでに報じられているが、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ウィーラーはツインズの補強リストの「非常に高い位置」にいるという。

今季、ベリオス、オドリッジ、カイル・ギブソン、マイケル・ピネイダ、マーティン・ペレスの5人がいずれも26試合以上に先発して2ケタ勝利をマークしたツインズだが、シーズン終了後、ベリオスを除く4人がフリーエージェントとなった。このうち、オドリッジはツインズからのクオリファイング・オファーを受諾して年俸1780万ドルの1年契約で残留が決まったものの、ツインズは先発ローテーションの空き3枠を埋める必要がある。

今季デビューを果たした若手投手のなかから数人を先発ローテーションに抜擢することも可能だが、ツインズは地区連覇、そしてポストシーズンの勝ち上がりを目指すために、移籍市場で複数の先発投手の獲得に動く方針である。そして、ヘイマンはウィーラーが唯一のターゲットではないことを明言しつつも、ツインズがウィーラー獲得を最優先に考えていることを伝えている。

現在29歳のウィーラーは、今季メッツで31試合に先発して195回1/3を投げ、11勝8敗、防御率3.96、195奪三振をマーク。昨季も29先発で12勝7敗、防御率3.31の好成績を残しており、フリーエージェント市場ではゲリット・コール、スティーブン・ストラスバーグに次いで3番目に優秀な先発投手との評価を得ているが、両者ほどの超大型契約にはならない可能性が高いため、多くのチームからの注目を集めている。

ベリオス、オドリッジ、ウィーラーの先発三本柱が形成されれば、ツインズの大きな武器となることは間違いないが、ツインズは「本命」のウィーラーを手に入れることができるのだろうか。

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