FAのベテラン左腕・ヒルが左肘手術 現役続行を希望

ドジャースからフリーエージェントとなったベテラン左腕、リッチ・ヒルが10月に左肘の手術を受けていたことが明らかになった。来年3月に40歳となるヒルだが、手術を受けたのはキャリアを終えるためではなく、キャリアを延長するためであることを強調。「戦列に復帰できると100%確信している」と語り、戦列復帰に自信を示すとともに、現役続行の意思を明確にした。

今季のヒルは、左膝痛により開幕に間に合わず、6月下旬から9月上旬にかけて左前腕痛により長期離脱。そのため、レギュラーシーズンでは13試合にしか登板できなかったが、58回2/3を投げて4勝1敗、72奪三振、防御率2.45と健康時には見事なパフォーマンスを見せた。

ヒルによると、今回の手術は内側側副靱帯の部分断裂に関するものであり、2011年にはトミー・ジョン手術を受けたが、今回は2度目のトミー・ジョン手術を受ける代わりに、代替治療法である「プライマリー・リペアー」を選択。これにより、トミー・ジョン手術の半分程度の期間で戦列復帰が可能となり、来年1月ごろに投球練習を再開、同6月ごろにはメジャーのマウンドに立てる見込みとなっている。

ヒルは、先日行われたGM会議の時点でドジャースを含む10球団が自身との契約に興味を示していたことを明らかにした。「戦列に戻ってチームのワールドシリーズ制覇に貢献できると思っていないなら、手術を受けたりなんてしないよ」とも語っており、40歳を迎えるシーズンも現役を続行することに意欲を見せている。健康状態に大きな不安があるとはいえ、実力はすでに証明済みであり、いずれ契約先は見つかるだろう。

30代後半を迎えてからドジャースに加入したヒルだが、在籍3年半でリリーフ登板1試合を含む69試合に登板して30勝16敗、防御率3.16をマークしており、少なくとも健康時のピッチングに衰えは見られない。ヒルのもとにどんなオファーが届くか注目したい。

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