車両事故や火災 迅速な対応へ知識学ぶ 川崎

車の仕組みについての解説を熱心に聞く署員ら=川崎市幸区の幸消防署

 消防署員が車の事故や火災に素早く対応できるようになるための講習会が26日、川崎市幸区の幸消防署で開かれた。署員約40人が車の構造や部品の知識、メンテナンスの方法などを学んだ。

 講習会は、横浜トヨペット(横浜市中区)の協力で実現。同社サービス部の社員ら8人が講師を務め、実際の乗用車を使って、燃料タンクやエンジンの位置と基本的な構造などを解説した。

 車の配線に電流を流してショートさせたり、部品に火を付けて燃え方を観察したりする実験も行い、「ゆっくり電流を流したときと急に電流を流したときでは線の切れ方が違う」「タイヤは内部にワイヤがあり着火すると燃え続ける」など、火災の原因を見分ける方法もレクチャーした。

 参加した特別救助隊副隊長の對馬純也さん(36)は「部品の名前は知っていても詳しい役割まで把握できていなかった。車の構造をほとんど知らない若い隊員も増えているので勉強になったはず」と満足した表情で話した。

 来年2月には応用編として、さらに専門的な内容の講習会を実施する予定だという。

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