業者から預かった 国債20万円を紛失 佐世保市、特会で支払いへ

 長崎県佐世保市が、市地方卸売市場水産市場(相浦町)の仲卸業者から業務保証金として預かった国債(額面計20万円)を紛失して失効させていたことが26日、関係者への取材で分かった。佐世保市は仲卸業者に対し、特別会計から損害賠償金として20万円を支払う。

 佐世保市によると、水産市場で仲卸をする場合、市条例に基づき、業者は現金か債券で20万円分の業務保証金を市に預ける。

 仲卸業者は1999年に国債を預託。2009年に償還期限を迎えたが、佐世保市は期限を十分確認せず、保証金を更新する手続きを取らなかった。2018年12月に国債の保管場所が分からなくなっていることが判明。関係部署を探した。今年8月に市会計管理室で見つかったが、元本が保証される時効は過ぎており、失効していた。

 佐世保市卸売市場管理事務所は「年1回は保証金の保管状況を確認するなどチェック態勢を強化する」としている。

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