日ハム斎藤佑、医療講演会パネリストに! 主催者「選手中心のケガの予防に」

日本ハム・斎藤佑樹【写真:石川加奈子】

12.14の特別講演「第1回 野球×動き研究会」にパネリストとして出席する

 日本ハムの斎藤佑樹投手が未来のプロ野球選手の故障を防ぐ。一般社団法人「スポーツサイエンスラボラトリー」は、斎藤が12月14日に神奈川・川崎市産業振興会館で行われる特別講演「第1回 野球×動き研究会」でパネリストとして出席すると発表した。スポ・ラボ代表理事の理学療法士・亀山顕太郎さんは、「野球選手の第一線で活躍する方の意見をなかなか聞く機会はない。斎藤選手の生の声、意見を聞いて、医療従事者が歩み寄って、日頃の臨床を考え直すきっかけになればいい」と話した。

「第1回 野球×動き研究会」は、医療従事者、トレーナー、指導者、学生らを対象とした講演。斎藤は特別講演「選手の視点から見た医療従事者、トレーナーとのコミュニケーションの重要性」に出演。東京・四ツ谷のトレーニング施設「IWA ACADEMY」の木村匡宏チーフトレーナーらと議論を交わす予定だ。自身も高校球児だった亀山さんは講演について、「医療従事者が中心になると、『球数を投げなければいい』、『勝利至上主義が悪い』という意見になりがちになる。一方で、選手たちは勝ちたいという思いでプレーする。斎藤選手の貴重な経験を聞いて、選手中心のケガ予防につなげたい」と説明した。

 斎藤は早実3年夏の甲子園で田中将大(現ヤンキース)を擁する駒大苫小牧との決勝再試合を制して全国制覇。全7試合をほぼ1人、史上最多となる948球を投げた。その後は早大を経て日本ハム入り。股関節、右肩などの故障を初めて経験する。度重なる故障と向き合いながらも、来季はプロ10年目のシーズンとなる。亀山さんは「斎藤選手はいろんな経験をされている。高校時代にあれだけの球数を投げられて、大学、プロで怪我をしながらもプロで10年間やられている。選手の熱い気持ちや思いを聞いた上で日頃の臨床につなげていけたい」と話した。

 プロ野球選手、指導者に医療従事者――。三位一体となった特別講演で、球界発展の未来へつなげる。(Full-Count編集部)

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