宮城県の災害ごみ焼却 市民団体が中止要請 横浜

 台風19号で広範囲に浸水した宮城県丸森町の災害ごみの受け入れを巡り、市民団体「神奈川・子どもを守りたい」は26日、都筑工場(横浜市都筑区)で焼却処分を予定する市に対し、焼却処分を中止するよう要請した。

 市によると、洋服や家庭用品などの可燃ごみをコンテナに詰め、宮城県から鉄道で輸送。まずは10トン前後を27日にも工場に搬入し、試験的に焼却処分する予定。

 団体は要請書などで、市会や市民に十分な説明がないことを問題視。同町が東京電力福島第1原発から約50キロの場所にあり、災害ごみが放射能に汚染されている懸念もあるなどと指摘し、工場での焼却を即刻中止するよう求めている。

 これに対し、市資源循環局は「町が実施した放射能濃度測定では不検出だった」と説明。受け入れ期間や量などは未定という。

 市での受け入れは、小泉進次郎環境相(衆院神奈川11区)が22日の会見で明らかにした。

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