エンゼルス・大谷 マウンドから投球可能に エプラーGMが明言

9月中旬に左膝の手術を受けた大谷翔平(エンゼルス)は、順調に回復してマウンドからの投球練習を再開することができるようになったようだ。日本時間11月27日、エンゼルスのビリー・エプラーGMが明言した。

左膝の手術により9月中旬に今季を終えた大谷は、昨年10月に受けたトミー・ジョン手術からのリハビリのプロセスを、あと3~4週間ほど残していると見られる。投球練習を再開したあと、強度を上げていった際に左膝の違和感が大きくなり、手術を受けることを決断したため、トミー・ジョン手術からのリハビリは一時中断。手術から約2ヶ月を経て、投球練習再開にゴーサインが出たことにより、再びリハビリを進めていくことになる。

メジャー1年目の2018年に、メジャーリーグに「二刀流」旋風を巻き起こしてアメリカン・リーグの新人王に選出された大谷は、今季を指名打者専任で過ごし、来季はいよいよマウンド復帰のシーズンとなる。今季は106試合に出場し、打率.286、20二塁打、5三塁打、18本塁打、62打点、12盗塁、OPS.848をマーク。打率、安打、打点、盗塁などの部門で1年目を上回る数字を残した。

来季の大谷は、1週間のうちに投手として1試合に登板、指名打者として3~4試合に出場することが予想されているが、エンゼルスは大谷を先発ローテーションのなかにどのように組み込んでいくかについて、大谷のリハビリが完全に終了するまで決定しない方針だ。大谷はメジャー1年目の2018年に、投手として10試合に先発して51回2/3を投げ、4勝2敗、防御率3.31、63奪三振をマークした。

また、エンゼルスは大谷が投手として来季の開幕に間に合うかどうかも現時点では明言していない。ただし、トミー・ジョン手術からのリハビリさえ無事に終了すれば、通常のオフシーズンを過ごすことができる見込みであり、スプリング・トレーニングには万全の状態で臨むことができそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.