橋本愛が「パレートの誤算」主演! 脚本に「運命的なものを感じた」

女優の橋本愛が、2020年3月スタートのWOWOWプライム「連続ドラマW パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件」(開始日未定)に主演する。

映画化もされた「孤狼の血」で知られる作家・柚月裕子氏による小説が原作。ケースワーカー殺人に隠された社会保障の闇と希望を描いた社会派ミステリーで、橋本は不本意ながら嘱託という形で市役所の福祉課に勤める牧野聡美を演じる。利用者からも信頼されていたベテランケースワーカー・山川が焼死体で発見されたことをきっかけに、聡美は福祉や市政、医療を取り巻く不正という名の渦に巻き込まれていく。

「パレートの法則」とは、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレート氏が唱えた経験則。組織では全体の約2割の人間が大部分の利益をもたらしているが、そこで有用と思われる2割にあたる人間を外したところ、残りの8割の中から2割の人間が新たに利益を生み出し始めるという法則を指す。タイトル中の「誤算」には、パレートの法則を曲解すれば、社会から生活保護受給者は決していなくならないということになるかもしれないが、いつでも誰もが“8割”側に転落する可能性を秘めている。そして、そこからはい上がる人も多くいる。だから弱者を弱者と単純に切り捨ててはならないという警鐘が込められている。

主演という大役に橋本は「主演という立場だからこそできること、やらなければいけないこと、だからと言って気負わない方がいいこと、その全てに向き合って、作品をより良いものにすることに集中したいと思います」と冷静沈着。

脚本については「運命的なものを感じました。作品内に出てくる、働き蟻の法則及びパレートの法則についての文章を読んだ時です。私は高校生くらいの時に、自分の目で人や社会を見つめて、ある法則を見つけました。それを自分の中で、『2:8の法則』と名付けていたのです。本質的にはかなり近いものが既にこの世界には提唱されていたのだと、度肝を抜かれました。これは自分がやるべきものかもしれないと、吸い込まれるような気持ちでした」と驚いている。

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