海王丸模型、横須賀市へ 住友重工が寄贈

 住友重機械工業浦賀工場で製造された練習帆船「海王丸」の模型が、横須賀市に寄付された。4日に浦賀行政センターで開かれた浦賀地域新年賀詞交歓会で、吉田雄人市長から同社に感謝状が贈られた。

 海王丸(2556トン)は1989年9月、同工場で製造された。実習生らの航海練習帆船として使われており、「日本丸」の姉妹船に当たる。その美しい姿から「海の貴婦人」の名で親しまれている。

 模型は全長約147センチ(縮尺75分の1)。これまで住友重機械健康保険組合が経営していた浦賀病院(同市西浦賀)で飾られていた。昨年8月に経営母体が別の法人に変わる際、模型も撤去される恐れがあったため、地元の町内会を中心に市へ寄付してもらうよう要望していた。

 浦賀地区連合町内会の中島昭二会長は「(海王丸は)地元住民にとって愛着がある。快諾してくれた住友重機械工業に感謝したい」と喜んでいた。今後は浦賀行政センターで飾られる。

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