アニメ「色づく世界の明日から」 作品の魅力 ファン堪能 長崎でトークショー 県内外から650人

作品への思いなどを話す石原さん(左)ら登壇者=長崎市平和会館

 長崎を舞台に高校生の恋愛や友情、心の成長をファンタジックに描いたアニメ「色づく世界の明日から」のトークショーが23日、長崎県長崎市平野町の市平和会館であり、県内外から集まった約650人のファンが作品の魅力を堪能した。

 「色づく-」は、色彩感覚を失い心を閉ざしている魔法使いの女子高校生、月白瞳美(ひとみ)が主人公。2078年の長崎市からタイムスリップしてきた瞳美が現代で新たな友人たちと出会い、精神的に成長していくストーリーで全13話。劇中には緻密で色彩豊かに描かれたグラバー園、女神大橋などが登場する。昨年10月からBS-TBSなどで放送。長崎県では今年1~4月、NBC長崎放送で放送された。

 この日のトークショーでは声優の石原夏織さん(瞳美役)、本渡楓さん(月白琥珀(こはく)役)と篠原俊哉監督らが登壇。篠原監督は「長崎は歴史があり、異国の文化も根付いている。魔法が存在しても違和感のない雰囲気などから舞台に選んだ」と明かした。石原さんは長崎の町並みについて「鍋冠山から見た夜景がとてもすてき」と感想を述べた。

 ファンの人気が高かったシーンをスクリーンで上映したり、声優2人が長崎弁を使って即興でせりふを言ったりするコーナーもあり、ファンを楽しませた。兵庫県から来た会社員の横山雄紀さん(23)は「劇中に登場する場所を実際に見て、アニメでリアルに再現されているのがうれしかった」と話した。

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