障害者のアートと日常 ドキュメンタリー映画上映 監督らのトークライブも

 長崎県五島市を拠点に文化事業を展開するNPO法人BaRaKa(バラカ、片岡優子理事長)が30日と12月1日、それぞれ新上五島町と五島市で、障害者のアート活動や日常を追ったドキュメンタリー映画「地蔵とリビドー」を上映し、監督らによるトークライブを開く。

 映画の舞台となるのは、滋賀県の障害者施設「やまなみ工房」。知的障害や精神疾患のある人たちが、粘土や絵画、刺しゅうなどさまざまな分野で独創的な作品を生み出しており、世界的にも注目を集めている。映画は制作現場の密着や美術関係者へのインタビューなどを通じて、障害のあるアーティストたちの「表現欲求の根源」を探る。

 上映後は、笠谷(かさたに)圭見(よしあき)監督とやまなみ工房の山下完和(まさと)施設長によるトークライブもあり、映画制作の舞台裏や障害者アートについて話す。片岡さんは「障害のある人とない人の間で壁をつくるのではなく、個性や違いを認め合うきっかけにしたい」と上映の狙いを語る。

 会場は11月30日が新上五島町有川郷の鯨賓館ホール、12月1日が五島市池田町の県立五島高メモリアルホールで、いずれも午後2時~4時。千円(高校生以下無料)。問い合わせはカフェ「たゆたう。」の片岡さん(電0959.88.9444)。

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