「モウリーニョ就任で犠牲になりうる5人のトッテナム選手」

マウリシオ・ポチェッティーノ氏が退任し、ジョゼ・モウリーニョ監督を招聘したトッテナム。

指揮官交代でチームにどんな影響が出るのか注目される。ここでは、『Guardian』による「モウリーニョ就任で割を食いそうなスパーズ選手」を見てみよう。

MFデル・アリ

大きなポテンシャルを示した後、彼のキャリアは停滞した。ハムストリングの故障に加え、不調によって事態は悪化。2019年は代表戦も含めて30試合以上に出場しているが、得点はわずか4だ。

監督交代によって歓迎すべき猶予を与えられるかもしれない。だが、深い位置からゲームをコントロールし、守備をこじあげるクリスティアン・エリクセンのような能力はない。

エリック・ラメラのようにチームに残留し、自らのプレーを再開発する可能性もある。ただ、そう遠くないうちにモウリーニョの犠牲者になるだろう。

MFジョバニ・ロ・チェルソ

モウリーニョが4-3-3のフォーメーションにする場合、彼はベンチ行きになりうる。

中盤の3人のひとりとして起用されるかもしれないが、指揮官はアンカーの両隣りにタングイ・エンドンベレとムサ・シソコのフランス人コンビを据える可能性が高い。

臀部の怪我で出遅れたロ・チェルソだが、フィットネスを取り戻した際には才能の片鱗を垣間見せた。とはいえ、ローンである彼のプレーが増えていくのかは不透明だ。

DFセルジュ・オーリエ

代役を獲得しないままキーラン・トリッピアーの退団を許したことでスパーズは痛い目に遭った。

フアン・フォイトはプレシーズンに負傷、カイル・ウォーカー=ピータースは8月以降起用されず。

そういうことで、オーリエが右サイドバックの先発として起用されてきた。ただ、フォイトが戻ってきたことで、それは近いうちに変わるかもしれない。

21歳のフォイトはモウリーニョのもとで右サイドバックとして覚醒する初のセンターバックではないだろう。モウリーニョの第2季チェルシー時代に(CBから右SBにコンバートされた)ブラニスラフ・イヴァノヴィッチは素晴らしいプレーを見せた。

PSGから移籍して以降、周囲を納得させるようなパフォーマンスができていないオーリエ。もしフォイトが右SBにコンバートされれば、彼にとって悪いニュースになるだろう。

スパーズは夏にオーリエ売却に失敗したが、このクラブでの彼の時間は遅かれ早かれ終わりうる。

若手有望株たち

就任時に「トップチームとアカデミーの選手たちの質に興奮した」と口にしたモウリーニョ。だが、彼は新星よりもベテランを好む傾向がある。

19歳のMFオリヴァー・スキップはトップチームで出番を得始め、17歳FWトロイ・パロットはU-21チームで得点を量産。

2人は近いうちにレギュラーになることが期待されていたが、モウリーニョ就任によってその道はより厳しくなった。

© 株式会社ファッションニュース通信社