カラーコンタクトレンズ「DopeWink」など販売の(株)シーンズが民事再生法を申請

 (株)シーンズ(TSR企業コード:912005890、法人番号:1011001059825、港区芝2-28-8、設立2003(平成15)年5月、資本金1億4000万円、杉田真浩社長)は11月29日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。申請代理人は田中省二弁護士(中央通り法律事務所、中央区京橋2-5-22、電話03-6263-2956)。監督委員には田口和幸弁護士(阿部・井窪・片山法律事務所、中央区八重洲2-8-7、電話03-3273-2600)が選任された。
 負債総額は約40億円。

 熊本県内で(株)ネットランドジャパンの商号で設立。コンタクトレンズやカラーコンタクトレンズの販売を主体に事業を展開し、2004年に(株)エンパワーメント(TSR企業コード:294274910、港区、代表清算人:同氏、2008年9月清算完了)から一部事業を譲り受け、インターネット通販を強化した。有名人を起用するなど積極的なPR戦略が功を奏し、2015年3月期に売上高20億円台を超え、2017年3月期は40億円を突破。2018年3月期には売上高78億1931万円をあげていた。
 しかし、事業の急拡大に資金や管理体制の整備が追いつかず、2019年5月にはソフトコンタクトレンズの製品の自主回収が発生するなどの問題が露呈。取引先から信用も低下し、販売不振に陥った。ここにきて、資金繰りも限界に達したため、今回の事態となった。

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