「2010年代最高の選手」トップ10 MLB公式サイトが選出

2019年のシーズンが終了し、2010年にスタートした「2010年代」が残り1ヶ月で幕を閉じようとしている。MLB公式サイトでは、ウィル・レイッチが「2010年代最高の選手」と題してトップ10を選出。データサイトの「Baseball Reference」や「FanGraphs」が算出しているWARを重視しつつも、各選手が残した実績や球界に与えたインパクトなどを考慮したうえでのランキングとなっている。

文句なしの1位に選出されたのは、大谷翔平の同僚として日本でもお馴染みのマイク・トラウト(エンゼルス)。3度のアメリカン・リーグMVP、7度のシルバースラッガー賞、8度のオールスター・ゲーム選出と残してきた実績も圧倒的だが、メジャー定着が2012年であるにも関わらず、2010年代の通算WARでは2位に13以上の大差をつけている。トラウトがナンバーワンであることに異論を挟む余地はないだろう。

2位から4位には、クレイトン・カーショウ(ドジャース)、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)、マックス・シャーザー(ナショナルズ)と通算56以上のWARを記録した好投手3人がWARの順番にランクイン。カーショウは2011年、2013年、2014年の3度、バーランダーは2011年と2019年の2度、シャーザーは2013年、2016年、2017年の3度、3人で合計8度のサイ・ヤング賞を受賞している。

5位から8位には、2010年代のメジャーリーグを代表する野手が並ぶ。5位のジョーイ・ボットー(レッズ)の2010年代の通算出塁率.428は、あのケン・グリフィーJr.(元マリナーズなど)のキャリアハイを上回っている。6位のエイドリアン・ベルトレイ(元レンジャーズなど)は2018年限りで引退するまで、攻守両面でハイレベルな活躍を続けた。7位のミゲル・カブレラ(タイガース)は2012年に三冠王の偉業を成し遂げた。8位のバスター・ポージー(ジャイアンツ)は若き正捕手として2010年、2012年、2014年とチームを3度のワールドシリーズ制覇に導いた。

9位には、メジャー屈指の奪三振マシンとして活躍を続けているクリス・セール(レッドソックス)、10位には小さな身体から快打を連発しているホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)がランクイン。2010年代の通算WARでは、ロビンソン・カノー(メッツ)がアルトゥーベを大きく上回っているが、レイッチは「(身体が小さい)彼の成功は、野球がみんなのものであることを思い出させてくれた」として、アルトゥーベをトップ10の最後の枠に選出した。

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