横浜ゆかりの品、〝木彫り〟で表現 シウマイ弁当、銘菓…

展示品を背に、木彫りの神奈川新聞を手にする内堀麻美さん=横浜ベイクォーター

 横浜と聞いて誰もが思い浮かべるものを木彫り作品にして紹介する「横浜あるある 今あるある」展が、横浜駅東口の商業施設「横浜ベイクォーター」で開催中だ。彫刻家の内堀麻美さん(32)による24点が並ぶ。12月25日まで。入場無料。

 作品は、3~5階通路の壁面を利用した展示スペース「ギャラリーBOX」に並ぶ。同スペースでは、開港160周年を迎えた横浜の魅力を見直すテーマで、これまでも女性アーティストによる展示を行ってきた。

 内堀さんは日頃見慣れている日用品などをモチーフに木彫りにし、油絵の具で着彩。陰影やしわなどが本物そっくりに仕上がる独特の技法を「彫刻絵画」と名付けている。

 今回は、横浜土産や横浜発祥のものに着目。日刊新聞発祥の地にちなんで、神奈川新聞もモチーフの一つに選んだ。活字も一文字ずつ手書きし、新聞紙のざらっとした質感が伝わる。

 他に横浜銘菓「ありあけのハーバー」や崎陽軒の「シウマイ弁当」なども並ぶ。人間が物の存在をリアルに感じるという1.5倍のサイズでほとんどを作った。

 内堀さんは「横浜生まれのものが、今の私たちの生活になじんでいるのはすごいこと。楽しんで作品を見てほしい」と話した。

 問い合わせは横浜ベイクォーター電話045(577)8123。

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