妻の貸別荘使い、宿泊人数を水増し 補助金30万円超不正受給の海自隊員を懲戒免職

 妻が経営する貸別荘に宿泊した自衛隊員らの人数を水増しして補助金をだまし取ったとして、防衛大学校(横須賀市走水)は29日、同校の40代男性3等海佐を懲戒免職処分にした。

 同校によると、男性海佐は妻が経営する貸別荘の利用実績を防衛省共済組合に申請する際、実際よりも多くの隊員らが宿泊したとする虚偽の内容を申告、補助金(30人分、計33万8400円)を不正受給してだまし取った、としている。

 陸上自衛隊第129地区警務隊(同市)は9月、男性海佐を詐欺容疑で逮捕。同校によると、男性海佐は詐欺罪で起訴され、現在公判中だが、利益目的と認めたという。同校は「個人が特定される」との理由で所属部署や氏名、年齢などを公表していない。

 國分良成校長は「模範となるべき幹部自衛官が詐欺で免職となったことは誠に遺憾。教職員へのさらなる服務指導に努める」とコメントした。

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