「ビジネスホテルとコンビニ」は最強の組み合わせ、電子レンジを制するものはホテル滞在を制す?

読者にはビジネスホテルのヘビーユーザーといったビジネスパーソンも多いことでしょう。訪日外国人旅行者や2020オリンピックを見据えたホテル開業ラッシュが続いていますが、特にビジネスホテルの新規開業が目立ちます。

ビジネスホテルは業界では宿泊特化型ホテルといわれ、朝食の提供はあるもののシティホテルにあるようなレストランや宴会場、結婚式場などは基本的にありません(設備はビジネスホテル然としつつ一部コミュニティ機能のある施設もあり)。

かように提供するサービスをはじめ客室面積なども限定的ですが、機能性や立地といった点も含め、安価で気軽に利用できるイメージのビジネスホテルは多くの人々に利用されています(中には繁忙期にシティホテルクラス並に価格高騰するビジネスホテルも)。

また、昨今進化系ともいえるビジネスホテルが増加。広い客室や快適なベッド、大浴場を設ける施設、グルメな朝食を提供するホテルも増えています。多くのブランドが各地を席巻する中、差別化はビジネスホテルにとって大きなテーマです。


近年、ビジネスホテルの開業に合わせ1Fにコンビニエンスストアを開業するケースが多く見受けられます。そうではなくとも「コンビニまで徒歩1分!」などという売り文句のビジネスホテルもあります。コンビニエンスストアがホテル至近というのはやはり魅力です。これもまた差別化なのでしょうか。

ロビーから専用の入り口で直接入店できるケースもあり、ビジネスホテルライフにコンビニエンスストアの組み合わせはいまやデフォルトなのかもしれません。ビジネスホテルばかりでなく、シティホテルでもコンビニエンスを併設しているのを見かけることも。

ビジホで部屋食

便利で清潔ならば、多少部屋は狭くてもそこは自分だけの城。“狭いながらも楽しい我が家”なのでしょう。ところで、ビジネスホテルでは朝食の提供はあるものの、基本的に夕食の提供はありません。

みなさんはビジネスホテルに宿泊した際の夕食はどうされているでしょうか。仕事上の会食もあるでしょうし、観光利用であればご当地グルメへ繰り出すといったケースも多いでしょうが、ビジネスホテルヘビーユーザーに聞いてみると意外に多いのが部屋食です。

部屋食といってもシティホテルにあるようなルームサービスではなく(そもそもビジネスホテルにルームサービスはない)、コンビニエンスストアのお弁当やお惣菜、アルコールを買ってきて客室で済ますといった部屋食です。折角の旅先なのにという印象ですが、これがとても気楽で落ち着くといった声が多くあります。

中にはコンビニエンスストアばかりでなく、百貨店のデパ地下やご当地の大衆寿司店で寿司折が定番!などちょっとリッチなテイクアウトグルメを楽しむ人も。いずれにせよ、こうした施設がホテルの至近にあると助かるシーンもあります。ビジネスホテルライフの部屋食においてテイクアウトというワードは重要です。

人気アイテム“電子レンジ”

テイクアウトの食事で大切なアイテムが電子レンジ。お寿司のような温め不要のテイクアウトならば良いのですが、やはりお弁当などはホカホカが嬉しいもの。購入先で温めてもらっても、部屋に入ってすぐに食べるのならまだしも、仕事をしたり入浴でリラックスしたり食事までに時間を要する場合もあるでしょう。そのようなことから、ビジネスホテルのサービスで人気なのが電子レンジです。

いまや電子レンジのないビジネスホテルの方が少数派かもしれません。電子レンジは朝食会場や自動販売機スペースなどに設置されているのを見かけます。気の利いたホテルだと割り箸や製氷機なども見かけます。

部屋に設置されていると便利

ビジネスホテル部屋食ライフに嬉しい電子レンジですが、希有なケースですが全客室に設置しているホテルもあります。こうなると“安心して”テイクアウト。いつでも気ままにその場で温められると、それだけで客室でも何だかリラックスモードになってしまいます。

小さなデスクにホカホカのお弁当やお惣菜、缶ビールが並んだ様は自分だけのちょっとした小宇宙。ネットサーフィンしながら、テレビのリモコンを片手に、簡素でありながらこれもまた旅先の一コマです。

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