メクル第418号 受け継がれる遊び「ピンポン」 諫早市立森山東小

ボールの行方に熱い視線が注がれる「ピンポン」=諫早市立森山東小

 昼休みは、上級生から受け継(つ)がれてきたゲーム「ピンポン」で盛(も)り上がります。定位置は校長室前の校庭。青い芝(しば)はすれて、ほとんどなくなってしまいました。
 「田」の字のコートに1~4(1が上位)の番号を付け、手でボールをバウンドさせながら相手の陣地(じんち)を攻撃(こうげき)。上位の人をやっつければ順位が入れ替(か)わり、「じご」と呼(よ)ばれる控(ひか)え組も熱い視線(しせん)でゲームを見つめます。
 おじいちゃんもお父さんもピンポンで遊んでいたという人がいるぐらい長い間、根強い人気だそうです。5年の宮崎琉成(みやざきりゅうせい)君(11)は「打ち合いがおもしろい。相手陣地の隅(すみ)っこを狙(ねら)う」と必殺技(ひっさつわざ)を教えてくれました。
 森山東小には交通少年団(だん)があり、4~6年の10人が活動しています。月に一度、制服姿(せいふくすがた)で旗を広げ、登校中の安全な横断(おうだん)をサポートするなど、交通安全のリーダーとして活躍(かつやく)。長年の活動が認(みと)められ、9月に諫早警察署長(いさはやけいさつしょちょう)から表彰(ひょうしょう)を受けました。
 団員で4年の森美月(もりみづき)さん(9)は「車を止めて渡(わた)らせてくれる人に、ていねいにお辞儀(じぎ)をするようになった。将来(しょうらい)は警察官か弁護士(べんごし)になりたい」と話しました。

登校時間に旗を持ち、児童の横断を見守る交通少年団のメンバー=諫早市森山町(同校提供)

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