記念碑建立など日本二十六聖人殉教地に 教皇訪問で長崎市長 協議へ

 ローマ教皇フランシスコが24日に長崎市の日本二十六聖人殉教地(西坂公園)を訪れたのを受け、田上富久市長は同公園への記念碑建立などについて、カトリック長崎大司教区など関係機関と協議する考えを示した。
 深堀義昭議員(自民創生)が一般質問で記念碑建立を提案したことへの答弁。「改めて世界に発信するのは重要だ」と述べた。
 西坂では、豊臣秀吉の命で処刑された26人をはじめ、多くの信者が殉教した。1981年に教皇として初来日した故ヨハネ・パウロ2世と今回のフランシスコが、長崎で共通して訪ねた唯一の場所。隣の記念館の玄関前にはヨハネ・パウロ2世訪問の記念碑がある。
 田上市長は、今回の教皇来崎を受け「長崎がキリスト教の歴史にとって重要であると世界に示された。西坂公園の歴史的価値もさらに高まった」と語った。

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