舞鶴を母港とする海上自衛隊のイージス護衛艦「みょうこう」の艦長に大谷三穂1等海佐(48)が2日就任し、着任行事が京都府舞鶴市北吸の海自北吸桟橋に停泊するみょうこうで催された。イージス艦の艦長に女性が就任するのは初めてで、約300人が乗り込む艦艇の指揮を執る。
大谷艦長は大阪府吹田市出身。龍谷大を中退し、1992年に女子学生の入学を始めた防衛大学校の女子1期生として入学。卒業後は、舞鶴を母港とする護衛艦「あさぎり」の副長や護衛艦「やまぎり」の艦長などを歴任した。みょうこうは、高性能レーダーで複数の標的を同時攻撃できる「イージスシステム」を搭載している。
着任行事には、同艦の乗組員約150人が出席。小型船でみょうこうに到着した大谷艦長は「家族をはじめ、日本国民が安心して眠れるということを胸に、苦労も楽しみも共にし、今日から新たな航海に向けて出港しよう」と訓示し、隊員たちを激励した。