裏千家若宗匠に家元次男・敬史さん 次期家元の格式、来年10月継承

千敬史さん

 茶道裏千家(京都市上京区)の次期家元となる若宗匠の格式を、千宗室家元の次男敬史(たかふみ)さん(29)が来年10月に継承することが、2日までに明らかになった。古式にのっとった宣誓式や献茶式を行うとともに、披露茶会も催す。

 敬史さんは1990年京都市生まれ。2013年に立命館大法学部を卒業後、15年に一般財団法人今日庵理事、18年に一般社団法人茶道裏千家淡交会副理事長に就任。千家元の名代として、社寺の献茶式なども務めている。
 若宗匠継承にあたっては来年10月8日、千利休と三代宗旦をまつる宗家利休御祖堂で若宗匠格式宣誓式を行った後、菩提寺(ぼだいじ)の大徳寺聚光院(じゅこういん)(北区)で格式奉告献茶式と同寺塔頭で披露茶会を催す。また、同13日には東京の明治神宮の鎮座百年祭献茶式で格式奉告を行うとともに、披露茶会も予定している。

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