ロッテ美馬が入団会見「日本一になりたい」 好きなアイスは「雪見だいふく」

入団会見を行ったロッテ・美馬学【写真:佐藤直子】

楽天から国内FA宣言、巨人やヤクルトと交渉もロッテ入りを決断

 楽天から国内フリーエージェント(FA)宣言し、ロッテ移籍を発表していた美馬学投手が3日、千葉市内のホテルで入団会見に臨んだ。河合克美オーナー代行兼球団社長、井口資仁監督も出席する中、新天地にやってきた右腕は「しっかり評価してもらったはローテーションを守れること。日本一になって井口監督を胴上げしたい」と意気込みを語った。

 ロッテ美馬が誕生した。今季終了後に国内FA宣言した右腕は、巨人、ヤクルトとも交渉に臨んだが、宣言残留を認めていた楽天にも別れを告げ、3年総額5億円超という好条件を用意したロッテ移籍を選択。井口監督の下、新たなスタートを切ることになった。

「本当に若いピッチャーがたくさん出てきていて、その中に僕が入ってリーダーとして引っ張っていきたい。打撃陣は勢いづいたら止まらない打線だなと思いました。チームとしてはアットホームないい球団だと周りから見ていて思った。その一員になれてうれしく思います」

 茨城県立藤代高から中央大に進んだ美馬は、2010年ドラフト2位で楽天入り。2011年4月13日のロッテ戦で1軍デビューを飾ると、今季まで9シーズンで185試合に登板(160先発)、通算51勝60敗5ホールド、防御率3.82の成績を残した。今季は25試合(143回2/3)で先発し、2完投を含む8勝5敗、防御率4.01。先発ローテの一角として奮闘した。

 好きなアイスは「雪見だいふく」という右腕は「昔から好きだったので、自分の球団として食べるのは違うのかな」と笑顔。強風で知られるZOZOマリンスタジアムも「僕は風が吹いている時にいいピッチングができていたので、ホームとして投げられたのがうれしいです」と頼もしい。

 井口監督は以前から、小柄ながら打者への闘志を前面に出し、マウンド上で存在感溢れる美馬のピッチングを評価。種市、岩下ら成長が著しいロッテの若手先発陣を引っ張る存在になってほしいと願っているという。

 会見の締めくくりには、司会を務めたロッテの名物ウグイス嬢・谷保恵美さんが「マリーンズのピッチャー、美馬学、背番号15」と“初コール”したり、「雪美馬だいふく」と書かれたパネルが登場するなどのサプライズも。入団会見もまた、アットホームな雰囲気で終了を迎えた。(佐藤直子 / Naoko Sato)

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