樋口日奈☆乃木坂46の演技派が宅間孝行脚本・演出舞台でヒロイン役に!

樋口日奈☆乃木坂46の演技派が宅間孝行脚本・演出舞台でヒロイン役に!

乃木坂46のメンバーとして活躍し、女優としても舞台を中心に活動を重ねる樋口日奈が、’20年4月22日より上演される「タクフェス 春のコメディ祭!『仏の顔も笑うまで』」に出演する。本格的コメディーへの初挑戦となる作品への思いや、脚本・演出・主演を務める宅間孝行のほか、モト冬樹、ダチョウ倶楽部の肥後克広、劇団EXILEの八木将康らとの共演に向けた期待、そして来年の目標などについて聞いた。

──まずは、出演が決まった時の心境から教えてください。

「以前からポスターを見て、『タクフェス』のことは知っていました。ポスターがすごくレトロな感じで、私もこういう世界観の中でお芝居をしてみたいなと思っていたので、出演が決まった時は本当にうれしかったです。ただ、一方では不安と怖さもありました。『タクフェス』の作品は、笑いあり涙ありのイメージが強いんですけど、『仏の顔も笑うまで』は本格コメディー。私は、人に笑ってもらうことが一番難しいと思っています。だから、不安や怖さを覚えたんです。そういう意味では、今回に限らずいつもそうではあるんですけど、今回も必ず1回は壁にぶつかると思います。きっと、“どうしたらいいんだろう”と考えてしまうと思うんですが、その壁を乗り越えて楽しさに変えていけたらいいですね」

──樋口さんは、どんな面白さがある舞台になりそうだと感じていますか?

「みんながそれぞれの勘違いをしているんですけど、それが勘違いだと思っていなくて、自分の考えは正しいと思って行動しているんです。それを客観的に外側から見ていくうちに、ラストに向かって面白くなっていく…。そんな作品になるんじゃないかと思います。笑うポイントは見ている人それぞれだと思うんですけど、ここで笑わせようと意識するのではなくて、本気で真っすぐに演じていれば、この作品が表現したいことにつながるんだろうなって思っています」

──初の本格コメディー出演に向けて、何か準備をしていることはありますか?

「今まであんまり本格的なコメディーを見たことがなかったんですけど、この舞台への出演が決まってから吉本新喜劇さんを見ています。そうしたら、たまたま吉本新喜劇さんの舞台にも勘違いのオンパレードみたいな作品があったんです。そこでは出演者の方たちが無理に笑わせようとはしていなくて、むしろひたすら本気でやっているさまが笑いを生んでいました。その舞台を見て、ちょっと心が楽になった部分があります。やっぱり、まずは本気でやって、その姿を楽しんでもらうことが大事なんだなって分かりました。今後も、今回の舞台で楽しく演じるために、コントなどを見ていろいろ勉強したいなと思っています。笑いの要素がある表現を見ることで、不安な心を軽くしたいですね」

──樋口さんは舞台経験も豊富ですが、経験を重ねる中で成長や変化を実感できている部分はありますか?

「自分は分からないんですけど、周りが『どんどん良くなっている』って言ってくださるので、ちょっとずつステップアップできているのかなとは思います。今回の舞台もそうですが、共演する方は私よりも演技経験の多い先輩たちが多いです。そういう周りの先輩たちの壁が高ければ高いほど、無意識で“早く追いつかなきゃ”って思っているのかなって思いますね。あと、毎回稽古の時に、1回は“あー、もう全然だめだな自分”って、自信がなくなることが必ずあるんですよ。でも、気付いたら自然にその壁を乗り越えられていて、そこからはさらに演じることが楽しくなるんです。そんなふうに、いつの間にか何か吸収することを繰り返していけば、いずれはもっと高いところに上がれるのかなって思っています」

──乃木坂46のコンサートとはまた違う喜びがありますか?

「そうですね。コンサートと違って、何回もできるので、自然と体が楽になっていくというか、体力がだんだんありあまっていく感じが、すごく楽しいし、やりがいのあるお仕事だなって思います」

──「タクフェス」を主宰している宅間孝行さんには、どんなイメージを抱いていますか?

「脚本も演出もされて、ご自身も出演されるなんて、本当に才能の塊なんだと思います。そういう方ってストイックに何かをとことん突き詰めるタイプだと思うので、私がついていけるか、同じ場所に一緒にいて取り残されずに必死に食らいついていけるか、不安ではあります。あとは、“愛のある厳しさがある方なんだろうな”っていうイメージがあります。私の出演が決まった時に、『この舞台が、女優としてのステップアップになったらいい。壁を乗り越えていってほしい』というコメントをしてくださっていて。その言葉を聞いて、この舞台が終わったら強くなれる予感がしているし、もっとお芝居が好きになっているような気もしています」

──モト冬樹さんや肥後克広さん、八木将康さんとの共演で楽しみにしていることはどんなことですか?

「やっぱり緊張してはいるんですけど、“すごく優しい方々なんだろうな”って勝手に思っているので(笑)、本当に楽しみです。いろんなことを教えてほしいなと思うし、ファミリー感あふれるこの舞台の中で仲良くなれたらいいなと思います。そのためにも、稽古の時には私から積極的に話しかけたいです!」

──「仏の顔も笑うまで」はコメディー作品ですが、最近の生活で大笑いしたことはありますか?

「普段からよく笑うんですけど、出演した舞台の昼公演と夜公演の間に、共演者の皆さんが全員寝ていたことがあったんです。それで、泥のように寝ている姿を勝手に写真に撮ったんです。その写真を見たら、皆さんが倒れている中で私だけが立っていて、私が催眠術をかけて皆さんが倒れているみたいで、1人で爆笑しましたね(笑)」

──乃木坂46メンバーとして出演している「乃木坂46えいご(のぎえいご)」(TBSチャンネル1)や「乃木坂工事中」(テレビ東京系)の収録でもよく笑っていますか?

「笑ってないことがないぐらいですね(笑)。『のぎえいご』は、ちょっと今回の舞台と似ているところがあって、英語の勘違いや覚え違い、聞き間違いが本当に多くて、それが番組の面白さになっています。自分は本気でやっているけど笑いが起こることも、今回の舞台に似ているかもしれません」

──最後に、乃木坂46のメンバーとして、モデルとして、そして女優としての’20年の目標を教えてください。

「乃木坂46では、卒業していくメンバーもいれば、新しく入ってくるメンバーもいる中、メンバーが多いからこそオンリーワンにならなきゃいけないと思っています。そのためにも、さらに自分の色を濃くする年にしたいですし、メンバーの中で“これは私が唯一だ”って自信を持って言えるようなものを見つけたいです。モデルの活動でも、私は身長が低い方なので、読者の女の子たちにより親近感を持ってもらって、“参考になる”と思ってもらえるように、私にしかできない見せ方をしていきたいですね。女優としても、やっぱり私にしか出せない色を出していきたいですし、皆さんの予想を裏切るような演技もしてみたいです。その上で、役柄や演技の振り幅を広げていけたらいいなって思っています」

※「樋」のしんにょうは1点です。

【プロフィール】


樋口日奈(ひぐち ひな)
1998年1月31日東京都生まれ。水瓶座。A型。’11年に乃木坂46の1期生オーディションに合格し、翌年デビュー。グループとして活動するほか、女優やモデルとしても活躍している。ファッション誌「JJ」専属モデルを務めるほか、「乃木坂46えいご(のぎえいご)」(TBSチャンネル1)にも出演中。

【作品情報】


「タクフェス 春のコメディ祭!『仏の顔も笑うまで』」
’20年4月22日~29日 東京・渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
5月9日~10日 愛知・御園座
5月20日~24日 兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

演劇プロジェクト「タクフェス」主宰の宅間孝行が脚本・演出を手掛けるコメディー。銀行強盗をした直後のふくちゃん(宅間)とビバさん(モト冬樹)が、田舎の寺に逃げ込む。早く逃げればいいものの、ふくちゃんが寺の一人娘・はな(樋口)に一目ぼれし…。チケットは’20年2月1日より一般発売。

【プレゼント】


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取材・文/大久保和則 撮影/藤木裕之

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