介護にも笑いを 大道芸人が講演 横須賀

参加者と一緒に体操をする田久さん=ヴェルクよこすか

 高齢者への虐待防止や介護者の支援を目的にした市民講演会が2日、ヴェルクよこすか(神奈川県横須賀市日の出町)で開かれた。大道芸人の田久朋寛さんが「介護に活(い)きる笑いの力」をテーマに講演し、「笑いは人から人へ伝染する。自分が明るくいると周りも笑顔になる。自分の心の幸せにつながる」と笑いの効用を説いた。市の主催で、市民ら約60人が参加した。

 田久さんは京都大大学院修了の経歴を持つ大道芸人で、介護施設での慰問や高齢者向けの講演を全国各地で行っている。

 この日はバルーンアートやジャグリングを披露後、笑いと健康の関係を説明し、「年を重ねるにつれ笑わなくなる。1日平均10~15回笑うことを目標にしてほしい」と呼び掛けた。介護の心構えには「あなたが大切とメッセージを伝えると同時に、自分も大切にしてほしい」と訴えた。最後は自身が考案した笑いを取り入れた体操を実演し、参加者と一緒に「わっはっは」と大きな笑い声を出して締めくくった。

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