年末年始にかけて酒に酔った乗客らから暴行があった際に、身を守るすべを身に付けてもらおうと、神奈川県警横須賀署は2日から3日間、京急線横須賀中央駅などの駅員らを対象に護身術の訓練をした。計約50人が参加した。
訓練は、年末年始の宴会シーズンに駅構内でも酔客による駅員への暴行事案の増加が予想されることなどから、毎年この時期に開催している。
最終日の4日は13人が参加。両手をつかまれた時には、自分の手を交差させるようにして振り払うよう署員から教わった。また、刃物を持った相手からけがを最小限に抑えて身を守る方法や、刺股の正しい使い方の指導もあった。
参加した同駅助役の森昌明さん(56)は「なかなか難しかったが、護身術を身に付けていると、いざという時に心強い。駅での業務に役立てたい」と話した。