口コミ被害を無くせ! “床が滑る”? “店員の態度悪い”? 本当にそうなのか『来来亭』に行ってみた|久田将義

来来亭は有名ですよね

美味いものは「美味い」

前回も書きましたが、基本僕はお店で出されたものは有難く頂くたちです。よほど店員の態度が悪かったりしても文句は言いません。言ったとしたら、常軌を逸した態度のケースです。そっと席を立って、バーか何かで冗談めかしてその場を和ませる意味で「いやあ、ヤバいよ」とか言うくらいです。食べログ、Google口コミとかに書き込もうとは思いません。その代わり美味しかったらツイッターで投稿する時があります。

あと、うんちくも好きではありません。土井善晴さんで十分です。美味いものを食べている時に横で「この魚の産地は」「この肉は一週間熟成させて」「塩で食べろ」。美味いものを食べている時に面倒です。huluでアンジャッシュ渡部さんのグルメぶりと、同行ディレクターに上から目線で食べ方とかを注意するのを見て、不愉快でしたね。

こういったプチ渡部さんみたいな人が世の中にたくさんいます。前回は家系ラーメンの店に入ってみました。普通に美味かったのですが、それでもディスられていました。

流れるような接客

今回は来来亭です。いわずと知れた、東海・中部地方を中心に展開しているチェーン店です。東京でも食べる事ができます。僕は実は、三年くらい前に初め食べました。美味しかったです。麺は細麺。ピリ辛。スープは鶏、野菜、豚骨の醤油スープ。このラーメンの特徴としては「ピリ辛」でしょう。またサイドメニューが充実していて、コロッケ、餃子などが用意されています。

さて、今回は岐阜と愛知県の県境とも言うようなロケーションの、「来来亭美和店」に入ってみました。

Google口コミでは

1・床が汚い。滑る

2・店員の態度が悪い

3・しょっぱい

がマイナスとして口コミにあがっていました。概ね、好意的評価ではありました。

「いらっしゃいませ!」と普通のテンションで迎えられました。メニューを見ながら、店員から「旨辛」の説明を受けたりしました(僕は激辛が苦手なので)。少し腹が減っていたので、カキフライを頼みました。すると「セットにするとお得です」と勧められます。「ライスはいらないんですよ」と言うと「ライス抜きでも大丈夫です」と丁寧な説明。また、「辛いの苦手なんです」と言うと「では一味唐辛子を抜いて、テーブルにある一味をお好みで入れたらどうでしょう」と勧められます。

1の店員の態度ですが、「良い」です。

あと2の「床が滑る」とか「ぬるぬるする」というのは良く分かりません、滑っていなかったので。

結局、味玉ラーメンに海苔トッピング。そしてカキフライをオーダー。久しぶりに食べる来来亭ラーメン、美味しかったです。ピリ辛がちょうど良いです。ほぼ完食。カキフライは街の食堂っぽくペロッと平らげました。キャベツの千切りは酸っぱ過ぎないドレッシングでこれも気に入りました。

落ち着くんですよね、この店。

確かに言論の自由、批評の自由ですから食べログやGoogle口コミでマイナス要素を書いても構いません。それを否定している訳ではあません。ですが、たまに「言い方考えろよ」というのも見うけられます。僕は「口コミ被害」と呼んでいますが、人が作ったものは美味しく頂きたいものです。(文◎久田将義)

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