来夏の開国花火中止 横須賀市、五輪開催で警備面考慮

よこすか開港祭開国花火大会

 横須賀市は5日、来年8月の「開国花火大会」の開催を中止することを明らかにした。東京五輪・パラリンピックの開催時期と重なり警察官などの警備人員が不足する可能性があることから、安全面を考慮し見送りを決めた。

 開国花火大会は、例年8月上旬に米海軍横須賀基地の開放イベント「フレンドシップデー」に併せて開催しており、毎年約20万人が訪れる市内最大規模のイベント。

 市観光課によると、来年の同時期は全国の警察官が五輪の警備で東京都内への多数配置が検討されている。このため地元警察署の花火大会警備業務への影響も予想され、市は大会実施は難しいと判断した。

 また、同花火大会はうみかぜ公園や三笠公園など海沿いの観覧場所では来場者を収容しきれず、米海軍基地の開放エリアが不可欠となっている。米海軍基地開放イベントに併せる必要があることから、時期の変更も困難としている。

 市内で7、8月に行われる別の花火大会についても、開催時期の変更などを検討しているという。市議会総務常任委員会で報告した。

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