「そのぎ茶」の奥深さ学ぶ 彼杵小で若手生産者が出前授業

生産者(右)に教わりながら、茶葉の手もみ体験をする児童=彼杵小

 長崎県東彼東彼杵町蔵本郷の町立彼杵小の3年生42人は3日、町内の若手茶生産者に伝統的な茶葉の手もみ技法やおいしいお茶の入れ方を教わり、「そのぎ茶」の奥深さに触れた。

 地元のお茶のおいしさを知ってもらおうと、県茶業青年会彼杵支部(東坂淳支部長)の若手生産者が毎年、出前授業をしている。昨年度からは伝統的な手もみ技法の普及を目指す長崎そのぎ茶手もみ振興会(大場真悟会長)も参加。茶葉の手もみ体験も取り入れている。

 児童はグループに分かれて、お茶の入れ方や各地の茶葉の違い、手もみ技法を教わった。お茶の入れ方では、渋味や苦味を抑えるために沸騰したお湯を少し冷ますなどのアドバイスを受け、実際に急須でお茶を入れた。

 森結希君(9)は「前にお兄ちゃんに入れてもらったお茶がおいしかったので、自分でもやってみたかった。おいしくできてよかった」と話した。

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