カブス 強打の外野手・カステヤーノスとの再契約は困難か

MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、カブスは今季途中に加入して51試合で打率.321、21二塁打、16本塁打、OPS1.002の大活躍を見せたニコラス・カステヤーノスとの再契約を検討しているようだ。しかし、MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、ペイロールに問題を抱えるカブスは1~2人の主力選手を放出しなければカステヤーノスとの再契約は困難であると指摘する。

ローゼンタールはジ・アスレチックで公開した自身の記事のなかで「カブスの関係者は低価格のフリーエージェント選手の代理人に対してさえ、本格的な交渉を開始する前にロースターを整理して資金を捻出しなければならないことを伝えている」と報じている。カブスは今季、ぜいたく税の対象となる年俸総額のラインを超過しており、必要な補強を施せば来季もそのラインを超過することが確実。年俸総額の削減が検討されており、クリス・ブライアントやウィルソン・コントレラスといった主力選手にトレード放出の噂が持ち上がっているのはそのためである。

MLB公式サイトでカブスの番記者を務めるジョーダン・バスティアンによると、2021年オフにフリーエージェントとなる予定のハビアー・バイエズと契約延長交渉が行われている一方、同じタイミングでフリーエージェントとなるブライアントとカイル・シュワーバー、翌2022年オフにフリーエージェントとなるコントレラスには放出の可能性があるという。このほか、タイラー・チャットウッド、アルバート・アルモーラJr.、デービッド・ボーディ、ダニエル・デスカルソ、イアン・ハップ、クレイグ・キンブレル、ホゼ・キンターナらもトレード要員となる可能性があるようだ。

今季タイガースとカブスで合計151試合に出場して打率.289、27本塁打、73打点、OPS.863をマークしたカステヤーノスには、カブス以外に少なくとも4球団が興味を示していると見られている。カステヤーノスは、カブスがロースターを整理して資金を捻出する前に市場から消えてしまう可能性が高そうだ。

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