京都高島屋、売り場増床へ 23年春、四条通との「隙間」に新ビル

京都高島屋(奥)は手前の建物を取り壊し、売り場面積を増やす=京都市下京区

 高島屋は10日までに、京都・四条河原町の京都高島屋(下京区)の売り場面積を、現在の約5万平方メートルから1割程度増床する方針を固めた。四条通に面する3棟のビルを1棟のビルに建て替え、既存店舗と一体運用する。早ければ2023年3月の完成を目指す。

 京都高島屋の増築は1994年以来。現在の7階建て店舗の形状は北に向かって凹型で、複数の別のビルが四条通で挟まるように建っていた。隙間に建つビル3棟は来年1月から順次解体する。

 今後、埋蔵文化財調査や行政手続きを進めた上で、早ければ来年9月に地上7階地下2階の新たなビルを着工し、完成後に現店舗と連結する見通しだ。

 四条河原町周辺では商業施設の進出や撤退が目まぐるしい。京都高島屋の東隣で営業する「京都マルイ」は来年5月の閉店を決めた。一方、今月9日には南隣に京阪グループの複合商業施設「グッドネイチャーステーション」が開業した。

 京都高島屋は、京都市内4百貨店で最大の売り上げ規模を誇る。増床で存在感を高め、集客力を強化する狙いだ。

© 株式会社京都新聞社