「興味本位で吸いたかった」 陸自学校で大麻、生徒5人退校処分

 陸上自衛隊高等工科学校(神奈川県横須賀市御幸浜)は10日、大麻を譲渡、使用したとして、いずれも同校3年で17~18歳の男子生徒5人を懲戒処分で最も重い退校処分にした、と発表した。

 同校によると、生徒の1人が今年9月中旬から下旬にかけて、会員制交流サイト(SNS)を通じて知り合った学校外の男から2回にわたり、大麻計7グラムを購入。この生徒は同校がある陸自武山駐屯地内で別の生徒2人に譲渡し、うち1人はまた別の生徒1人に譲り渡したという。

 購入した生徒を含む3人と、さらに別の生徒の計4人は9月ごろ、東京都内や千葉県内で大麻を使用した、としている。

 10月に内部通報があり、所持品検査をしたところ、生徒の1人の部屋から大麻が見つかり、陸自警務隊が大麻取締法違反(所持)の疑いでこの生徒を現行犯逮捕。事情を聴く中で一連の事案が判明し、購入した生徒も同法違反(譲渡)容疑で逮捕した。生徒5人は「興味本位で吸いたかった」などと供述しているという。

 同校校長の堀江祐一陸将補は「このような事案を起こし申し訳ない。服務指導を徹底し、再発防止に傾注する」とコメントした。

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