長崎県立大の就職内定率 県内企業は28.1%と低迷 10月末現在

 長崎県は10日の長崎県議会文教厚生委員会で、長崎県立大の学生の就職内定状況(10月末現在、旧学部を含む)を報告した。卒業予定者の内定率は前年同期比1.4%増の81.6%となる一方で、長崎県内企業の割合は28.1%(同6.0%減)と伸び悩んだ。

 長崎県立大は2016年4月に3学部7学科を5学部9学科に再編。再編初年度の入学生は来年の3月に卒業する。長崎県によると、内定率が最も高かったのは、情報セキュリティ学科の93.9%。国際経営学科93.3%、看護学科91.8%と続いた。

 一方で、長崎県内企業への内定率は情報セキュリティ学科32.3%、国際経営学科4.8%、看護学科41.1%といずれも低迷している。

 平田修三総務部長は「全ての学生を県内就職させることはできない」とした上で、「学科再編の成果が新たな就職先につながっている。学生に県内就職を選択肢として認めてもらえるように情報提供をしたい」と述べた。

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