横浜港の計画変更了承 市港湾審 台風被害の護岸復旧急ぐ

 港湾関係者や学識経験者らが横浜港の港湾計画を話し合う横浜市長の諮問機関・市港湾審議会が9日、市内で開かれた。台風15号による高波被害で倒壊した横浜市金沢区の護岸の復旧を急ぐため、護岸がある緑地を港湾計画に位置付けるなどの変更案が了承された。

 市によると、計画に新たに位置付けられた緑地は7.5ヘクタール。市は、護岸の復旧に政府からの補助金が受けられるようになり、今後起こりうる最大級の高波に耐えられる護岸の整備を急ぐ方針だ。

 市港湾局の中野裕也局長は冒頭のあいさつで「台風15号と19号により(横浜港では)700カ所に及ぶ港湾施設で損傷を受けた。来年の台風シ-ズン前までに復旧を行い、二度とこのような被害を出さないことが港湾管理者の使命だ」と述べた。

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