ジャイアンツが右腕・ゴースマンを獲得 1年900万ドル

日本時間12月11日、ジャイアンツはフリーエージェントの右腕、ケビン・ゴースマンと1年契約を結んだことを発表した。今季はブレーブスで先発失格となったあと、レッズでは主にリリーフで起用されたが、ジャイアンツは先発ローテーションの一角としての活躍を期待しているようだ。年俸は900万ドルで、先発登板数に応じて最大100万ドルの出来高が設定されていることが報じられている。

来年1月に29歳の誕生日を迎えるゴースマンは、来季が年俸調停期間のラストイヤーとなり、大手移籍情報サイト「MLB Trade Rumors」では年俸1060万ドルが予想されていたが、レッズからノンテンダーFAとなっていた。今回ジャイアンツと結んだ1年900万ドルの契約は、同サイトの予想を少し下回る金額に。18先発、22先発、26先発、30先発で各25万ドルの出来高が設定されており、1年間先発ローテーションを全うすれば合計1000万ドルを得られる計算となる。

オリオールズで2016年に9勝12敗、防御率4.68、2017年に11勝12敗、防御率4.68をマークしたゴースマンは、2018年途中にブレーブスへ移籍。移籍後の10先発で5勝3敗、防御率2.87と好投し、シーズン通算では10勝11敗、防御率3.92で2年連続の2ケタ勝利をマークしたため、今季も先発ローテーションの一角として期待されたが、ブレーブスでの16先発では3勝7敗、防御率6.19という散々な結果に終わった。

8月上旬にウエーバーでレッズへ移籍し、移籍後は15試合(うち1先発)で防御率4.03と例年通りのレベルまで復調。出来高の内容からもわかるように、ジャイアンツはゴースマンに再び先発のチャンスを与える方針であり、ゴースマンが好投すれば来夏のトレード・デッドラインで放出して有望株を手に入れることも可能になる。一方、ゴースマンは来オフにフリーエージェントとなるため、1年契約で自身の価値の立て直しを目指す。今回の1年契約は、両者の思惑が一致したものであると言えそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.